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視察の目的
諏訪児童相談所は、児童福祉法第12条に基づき設置され、長野県内5か所の児童相談所のひとつとして、子どもの権利擁護や支援を行っています。
今回の視察では、児童相談所の役割や課題について理解を深めるとともに、市としてどのような支援が可能かを検討するために訪問しました。
児童相談所の役割と課題
児童相談所の業務内容
相談対応:養育困難、障がい、非行、育成相談など
一時保護:虐待や養育困難な子どもの保護
措置・里親関連業務:家庭養護や施設養護の支援
市町村との連携:要保護児童対策地域協議会を通じた協力
社会的養護について社会的養護とは、保護者のいない子どもや、家庭での養育が適切でない子どもを公的責任のもとで支援する制度です。
家庭養護(里親制度):家庭と同等の環境での養育を推進🏠 施設養護:児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設などでの保護
長野県では、児童福祉法の改正により、より家庭的な養育環境を優先する方針が取られています。
里親制度の現状と課題里親制度には「養育里親」「専門里親」「養子縁組里親」「親族里親」がありますが、里親のなり手が不足していることが大きな課題 となっています。
そのため、里親支援体制の充実や啓発活動の強化が急務 であり、岡谷市としてもより積極的な取り組みが求められています。
児童福祉の現場の課題
虐待の増加と対応の難しさ:ケースが複雑化・多様化
職員の負担の増加:年間1,000件近くの相談を20名足らずの職員で対応
「愛着障害」への対応が課題:幼少期の愛情不足が影響し、大人になっても自信が持てず人間関係に問題が生じる
視察を通じた考察
・ 虐待予防のため、岡谷市の子育て支援をより充実させる必要がある
・ 里親支援を強化し、里親のなり手を増やすための啓発活動が重要
・ 児童相談所の職員の負担軽減やスキル向上を支援する施策が必要🔹 「愛着障害」への対応プログラムの確立が求められる
まとめ:岡谷市の未来のために
今回の視察を通じて、児童相談所の役割の重要性を再認識するとともに、児童虐待の未然防止、里親支援、職員の負担軽減、専門性の向上 など、解決すべき課題が多いことを実感しました。
「政治の力で解決していきたい」児童相談所が十分に機能し、子どもたちが安心して暮らせる環境をつくるため、今後も市としてできる支援を検討し、取り組んでいきます。
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